オートで綺麗に撮れるのはどれ? Galaxy S7 edge・iPhone SE・Xperia Xでカメラ比較

 最近のスマートフォンのカメラ性能の進化は著しく、自分が一番最初に購入したスマートフォンに比べると格段に進歩してきました。中にはレンズやカメラのメーカーとタッグを組み開発されたスマートフォンや光学ズームを搭載しているスマートフォンまであります。

 今回カメラの比較をするのは手持ちの3機種(Galaxy S7 edge・iPhone SE・Xperia X)。いずれも安定的にキレイな写真が撮れると評判の機種ではありますが、その中でも全くのオート撮影でキレイに撮れるのはどれなのか、色々な場面を撮影しそのポテンシャルを検証していきたいと思います。
以下に並ぶ写真はできるだけ同じ場面・同じ風景の撮影を心がけたものですが、角度が少し違っていたり微妙に日中の明るさが異なる等がある場合がございます。また、サイト用に写真の解像度を落としているため実際の写真より粗めに表示されています。ご了承下さい。


カメラスペック

Galaxy S7 edge iPhone SE Xperia X
メイン:12.2MP(デュアルピクセル)
サブ:5MP
LEDフラッシュ
f1.7(フロント、リア共に)
4K動画
メイン:12MP
サブ:1.2MP
True Tone Flash
Focus Pixels AF
f2.2(リア)・f2.4(フロント)
メイン:23MP(1/2.3 Exmor RS)
サブ:13MP(1/3 Exmor RS)
Pulse LED Flash
f2.0(フロント、リア共に)
クリアズーム
Predictive Hybrid AF
f2.0広角レンズ

 Galaxy S7 edgeは以前のモデルであるS6 edgeに比べF1.7と明るく撮影できるようになっているほか、一眼レフにも採用されているような「デュアルピクセルセンサー」をモバイル用に開発したものを搭載しており、より手軽に綺麗な写真が撮れるとされています。
 iPhoneSEは5S譲りの小型ボディに6Sの高機能性を盛り込んだ1台。メインカメラの画素は6Sと同じ12MPで、3D Touch機能が省かれているもののLive Photosが利用でき更には4K動画も撮影できます。
 Xperia Xは上位モデルであるX Performanceの機能とほぼ同じ。被写体の動きを予測しフォーカスを当て続ける「Predictive Hybrid AF」や、13MPのインカメラが大きな特徴。Z5のときにはあった4K動画の設定はXでは省かれています。

普通の風景

撮影順は左からiPhone SE・Xperia X・Galaxy S7 edgeです。(以下も同じ)

まずは普通の風景から。昼間の風景ならどれで撮影しても綺麗に写ると思っていましたが、やはり三者とも綺麗な写真に仕上がっています。雲の陰影はiPhoneがよりリアリティで立体感がありますね。

逆光

上の写真の場所から少し歩き、逆光のシーンで撮影。iPhoneとGalaxyはHDRのおかげで逆光の状態でも空と建物の色バランスが上手くとれています(iPhoneの方がちょっと暗い)。
 一方Xperiaの「プレミアムおまかせオート」にはHDRの設定がなく、マニュアル撮影の時しかオンにできません。その上何故か、この状況なのに逆光モードの自動認識がされず空が真っ白になってしまいました。

食事

 食事でめっぽう強いのは一番右、Galaxyのカメラ。ほんのり暖色系の色で明るく撮れており、見るからに美味しそうな写真を撮れるまさにメシウマオート。料理モードで撮影すれば更に暖色系が強くなってより魅力的な写真にすることが出来ます。ちなみにこのお肉めちゃくちゃ美味しかった。

 Xperiaも一時は料理が青白く写ってしまうことから「メシマズオート」と呼ばれるほど評判があまり良くない時もあったようですが、今回のXperia Xではかなり改善されているように感じました。

逆光その2

 ちょっと順序がバラバラになっていますが、逆光その2。グランフロント大阪からスカイビル側の風景を写したものです。
ここではちゃんと「逆光」と自動認識してくれたXperiaがキレイに撮れました。

ズーム

 続いてズームしても鮮明に写るのはどれか。ズームする前の写真が上の写真で、以下が最大までズームした写真。

画質の面では23MPのメインカメラを装備するXperiaに軍配が上がりますが、ズームしていくうちに画面のブレが酷くなり、しっかり持っていないと上手く撮れないなぁといった印象でした。
 Galaxyも12MPとはいえ結構寄ることが出来て、ズームしても手ぶれ補正が効いて楽に撮ることが出来ました。

空の色

 たまにスマホの写真で晴天の時の空の色が、変に着色されたような青色をしている時がありますが、iPhoneのカメラがどうもそれっぽい感じ。観覧車の赤色も他の2台に比べて濃く、コントラストがはっきりしていて人によっては綺麗に見える人もいると思いますが、自分は目で見たそのままの色をしているのほうが好きなので真ん中のXperiaが好み。

 ここまで写真を見て初めて気が付きましたが、Xperiaのカメラって画角が結構広いんですね。

屋内

 屋内はどれもほぼ同じ様な写真でした。

暗所撮影

 暗いレストランで撮ったもの。これもほぼ変わらず。

夜景

 明かりが少ない中での夜景撮影。フラッシュは使用していません。

 iPhone・Xperia両機種は建物の照明しかほぼ写っていないのに対し、GalaxyはF1.7の明るいレンズのおかげでしょうか、右側にかすかに写る建物のシルエットや右下の明かりも拾ってくれています。

夕方


 夕方と書いてはいますが、夏の夜7時。実際の暗さや色合いはiPhoneが一番近いんですが、Galaxyは全体的にそれより明るく、Xperiaは青っぽくなっています。

 それぞれの花の色、葉の色のコントラストがハッキリと分かれているiPhoneが綺麗ですね。後の2機種は被写体との距離が近いせいか奥の部分がややボケてしまっています。
 Xperiaに関しては本体液晶で見る分には綺麗だったんですがこうしてパソコンに取り込んで違う画面で見ると白っぽい写真になっていました。

フラッシュ

 フラッシュで求められるのは光量と明るさのバランス。真っ暗な部屋にドロイド君人形2つを置いて撮影しました。iPhoneは光量は十分ですが四隅まで光が行き渡らず周辺減光のフィルターをかけたような写真に。まんべんなく明るく柔らかめの色のXperiaが一番いい感じです。

インカメラ

3機種とも全く同じ場所から写しましたが、iPhone以外は広角に撮れていることが分かります。精細さで言えばXperia、ナチュラルさはGalaxyといったところでしょうか。

まとめ

上にあるように色々な場面で撮影を行ってきましたが、三者三様良いところもあれば苦手とするシーンもあります。
 カメラのこともよく分からないし手軽にパシャパシャ写真を撮りたい!って言う人にはこの3台全ておすすめできますが、個人的におすすめなのはオート撮影で安心できるGalaxy S7 edge。ここぞという場面では各種設定をいじれるマニュアル撮影があるのもグッド。

 ただ気になる不安点がGalaxyとXperiaに1つずつあって、Galaxyに関しては日中(特に夏)にカメラを使っているとすぐに本体温度が上昇して使用できなくなる点、Xperiaについてはシャッターボタンを押してすぐ画面を消してしまうとせっかく撮った写真が残っていないことがある点。後者は恐らく画質を23MPにしているので処理に時間がかかっていてその間に画面を消してしまうのが原因だと思いますが、これはどうにかなるものなんでしょうかね?

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